40代サラリーマン 書評ブログのはじめ

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【超短編!大どんでん返し】わずか4分で世界が反転する?(書評)

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超短編!大どんでん返し

(編:小学館文庫編集部)

 

1話4分。

あなたは30回だまされる?

 

 

 

 

 

【あらすじ】

以下30篇

・(なんて素敵な握手会:乾くるみ)今日の僕の握手会の大本命はみーしゃちゃん。わずが50秒の握手の後は!?

・(トカレフと…:蘇部健一)夢破れたジャズピアニスト。自死を決意し拳銃を買う。その頃タンザニアでは日本のジャズが音楽プロデューサーの耳に留まる。

・(vsパンダ:似鳥鶏)危険なロケ専門の肉体派タレントの今日の仕事はパンダとの対決!

・(白木の箱:米澤穂信)出張から帰宅した夫は変わり果てた姿で白木の箱に入っていた。そもそも好奇心旺盛でどこへでも行ってしまう夫、今回は…。

・(愛妻へのプレゼント:日明恩)化粧品店に訪れた薄汚れたおじさん。妻へのプレゼントだと言うが。

・(骨なし:田丸雅智)種なしブドウから始まった研究は今や骨なし魚、骨なしチキンへと発展。その施設での最新の研究とは!!

・(忘却とは:辻真先)忘れっぽい上にカタカナ言葉が覚えられない。はて今日は。

・(或るおとぎばなし:井上真偽)玄関のドアを開けたら美少女が立っていた。まさか以前に野犬に襲われていたところを助けた野兎の恩返し?

・(早業殺人に必要なもの:東川篤哉)資産家の叔父の殺害を計画。友人と訪れた叔父宅でいざ計画実行!

・(究極の密室:葉真中顕)推理小説家が妻殺し容疑で任意取調べ中。しかし解けない現場の密室の謎。

・(親友交歓:法月綸太郎)盗作疑惑渦中の売れっ子作家に十数年ぶりに中学の同級生からの電話。当時の卒業文集の作品ですら素晴らしいから大丈夫だと励ます同級生。

・(花火の夜に:呉勝浩)花火大会の駅の待ち合わせに遅れてきた彼女。二人は歩を進める。彼女からの会話の内容は…。

・(墓石:翔田寛)5年ぶりに再会した友人。高校時代は隣同士の古アパートに共に母子家庭という環境。話は当時隣で起きた殺人事件の話題になり…。

・(人を憎んで罪を憎まず:下村敦史)張詠晴は性犯罪予備軍として中傷を受けている。手がけた美少女イラストが性犯罪を助長するという論理だ。しかしイラストレーターの素性が判明したとたん、流れは一変した!

・(白い腕:上田早夕里)子供のころ過ごした実家にあった土蔵。その換気口の鉄格子から伸びてくる白い腕。怖くて大人へ訴える。その正体とは!?

・(首の皮一枚:白井智之)作業事故でグラインダーのカッターが首を貫通したが頭がそのまま首に乗っかっているままの社員パーシー。嫌がらせをされた腹いせで見殺しにしたい社長のゴードン。「頭部移植研究の検体になるから」と助けを乞うパーシー。

・(ちゃんと聞いてる?:西澤保彦)オレとアンジーとの情事が続く中で夫婦の電話が続く度胸試し。そんな中、娘の婚約者とその友人も到着し…。

・(トワイライト:恩田陸)光を失ってしまった世界。そして塞いだ扉に閉じ籠もる私。どれぐらい経ったであろう、暗黒であるはずの外の世界から笑い、歓声、音楽が!?

・(どんでんがかえる:深緑野分)ある賭博場での借用書では「丼田」と署名して逃げ出してしまった井田ですが、逃げた先での砂金採りで財を築きます。忘れたころに現れた賭博の胴元にも豪勢なもてなしを行いますが…。

・(硬く冷たく:大山誠一郎)ボスから殺しの依頼を受けるヴィト。黒光りする拳銃をリコから受け取り、そして仲間割れが始まる!

・(your name:青崎有吾)旅行先で事件に巻き込まれ事情調査される推理小説作家。崖から落ちた女子大生・樋口朱梨さんとの関係は?

・(掌編・西遊記:青柳碧人)三蔵法師と仲たがいした孫悟空。そしてたどり着いた大陵、三間と続く黒い筋を行きたどり着いたのは?

・(籠城オブ・ザ・デッド:伽古屋圭市)ゾンビに感染している世界で籠城中の二人。ゾンビ化した人間は容赦なく駆除されるが、それでもまだ人間のはずなのに!と訴えるが、その運命は!?

・(阿蘭陀幽霊:柳広司)幽霊話専門のライターが訪れたのは日本人の幽霊が出るというオランダの屋敷。その正体は!?

・(激しい雨:北村薫)どんでん返しショートショートの依頼を受けてからの依頼者との絡みも含めたエッセイ。

・(不運な患者:夏川草介)消化器内科医の御子柴。大腸カメラで穴をあけてしまうミスで患者を緊急手術に陥れてしまう。落ち込む中、執刀医の砂山がやってくる…。

・(電話が逃げていく:乙一)スマホが手から滑る。スマホが押せない。早く電話をかけないといけないのに!

・(消費の対象としての尊王:門井慶喜)新選組隊士が岡山に潜入。そして反幕倒幕の勤王党の一味に囲まれる。

・(尋問:曽根圭介)女性が行方不明、その婚約者も連絡が取れなくなっている。警察は三十代男性から話を聞いている。

・(最後の指導:長岡弘樹)風間公親と織部匡章は最後の指導として変死体調査の講習中。

【評価/感想】

評価:★★☆☆☆

私の理解力が無いのか、オチがよく分からなかった話もあり、「うーむ」という感想でした。

ただし・・・

この記事を書くために読み返したら・・・分かりました! 

 

例えば、「ちゃんと聞いてる?」なんかは、2回読んでやっと意味が分かったんですよね。理解力不足だった分の反動でちょっと感動。

ですので、「2回読み」をお勧めします。「あ!そっか!」ってなりますよ。

 

たった4ページの中で綺麗に世界をひっくり返される快感は詰まっており、手軽に快感を楽しみたい時にはぜひ!

 

いずれにせよ、

30人の日本を代表するミステリー作家がわずか「2000字」に仕掛けた「どんでん返し」に気持ちよく騙されましょう。