40代サラリーマン 書評ブログのはじめ

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【ゴーストハント1 旧校舎怪談】ライトホラーミステリーの定番!(書評)

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ゴーストハント1 旧校舎怪談

(著:小野不由美)

 

個性豊かな登場人物を堪能せよ。

 

 

 

 

 

【あらすじ】

・谷山麻衣は、自身の通う高校のいわくつきの旧校舎で、ナルシスト:ナルこと渋谷一也と出会う。

・校長から怪奇現象を解決するように依頼されたナルは、麻衣や、巫女、坊主、霊媒師とともに旧校舎を調査する。

ポルターガイストなのか?人為的仕業なのか?次々に起こる怪異の正体は?

 

【評価/感想】

評価:★★★☆☆

怖いかと言われれば怖くない。

 次々と起こる怪奇現象に、ナルが冷静に、科学的な根拠を付けて解明していく。しかしそれを超える怪奇現象に上書きされる!の繰り返し。

 

解決しそうでしない。解決したはずなのにそこはゴールではなかった。という、どんでん返しの繰り返しな感じ。

 

個性豊かな登場人物のやりとりも特徴的である。

天上天下唯我独尊的ナルシスト 渋谷サイキックリサーチ(SPR)所長 ナルこと渋谷一也

ど派手な巫女 松崎綾子

長髪のぼーさん 滝川法正

関西弁の金髪美少年エクソシスト神父 ジョン・ブラウン

美少女霊媒師 原真砂子

自称霊感少女 黒田直子女史

 

「ここには霊はいないという真砂子」と、「霊はいるけど除霊したと言い張る綾子」と、「霊はいて除霊などできていないという黒田女史」、「綾子の除霊能力をばかにするぼーさん」そして「それにつっこむ麻衣」、という構図で、終始罵り合いで進む会話。

そのやりとりが軽妙な為、ホラーがホラーでなくミステリーなのだ。

 

そして最後はナルの優しさ解決で話が終わる。

全ての現象は解釈がなされたのだ。