40代サラリーマン 書評ブログのはじめ

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【校閲ガール】最強のワーキングガール登場!(書評)

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校閲ガール

(著:宮木あや子)

 

ファッション誌の編集者になる為に、仕事には妥協をしたくないのです。

 

 

 

 

 

【あらすじ】

・大御所作家・本郷大作のミステリー小説を校閲中の悦子。ただ校閲の仕事を完璧にこなす為に小説内の時刻表を正したいだけなのだが、そこには嫉妬深い奥様と本郷の不仲の問題が。

・高1の頃から憧れた「Lassy」当時連載されていたフロイライン登紀子のファッションエッセーが次の仕事。今読み返すと時代に合わない。。私は校閲。内容の是非に口を出してはいけない。のだが。

・何が何だかの文章を書く純文学作家の是永是之。コーヒーショップで出会った超絶イケメンアフロが本人と知りお近づきになりたい悦子は、是永が出演するコレクションショーに誘われる。

 

【評価/感想】

評価:★★★★☆

とってもスッキリ面白い。

ご存じ、石原さとみ主演のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の原作です。

(でもドラマ自体は見ていません。。)

 

とにかく歯に衣着せぬ物言いの河野悦子。ズバッと切り込むその態度は、時にトラブルを、時に人助けを巻き起こし、とにかく見ていて(読んでいて)気持ちいいのである。

 

その名が校閲っぽいということで採用された河野悦子は、憧れの女性ファッション誌「Lassy」の編集者になる為だけに景凡社に入社した為、最初は不貞腐れた感はあるものの、部長のエリンギに諭され、いつかの異動を夢見て、腐らずに、校閲の仕事を真面目に完璧にこなしている。

 

完璧な仕事を求める悦子の姿勢はとても気持ちいい。

また、いつも論争を巻き起こす周囲の人々も、とても個性に溢れ、物語に彩りと幅を持たせている。

Lassyの編集者である(モーリィ)森尾、受付の(縁故)今井、悦子の同僚(グレーゾーン)米岡、文芸編集者の(クズ)貝塚。それに不動産屋の加奈子にエリンギ部長。

物語は尽きないのである。

 

悦子のファッション誌への異動はかなうのか。是永への恋はかなうのか。

ずっと見ていたい、働く女子のお仕事小説エンタメなのである。