【奇跡の改革】本業消滅!?未曾有の危機に立ち上がった男たちがいた!(書評)
奇跡の改革
(著:江上剛)
デジタルカメラの台頭により、フィルムの需要が急激に消滅しつつあったのだ。
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【あらすじ】
・「フィルムが消えてしまう・・・」日本写真フィルム社長の大森は、デジタルカメラの驚異的な売り上げを喜びつつも、強烈な危機感を抱き、構造改革、リストラを発表する。
・戸越は所長を辞してフィルムに代わる事業として化粧品開発に乗り出す。
・誰も使ったことがない原材料「アスタキサンチン」の使用にこだわり、乳化のプロを連れ戻しに行くが。
【評価/感想】
評価:★★★★☆
富士フィルムをモデルとしたノンフィクション小説。
物語は読みやすいサクセスストーリーで、「アスタラブ発売」まで突っ走る。
自分の会社の主要製品が消滅するという危機はいかなるものであろうか。しかし、日本写真フィルムには、技術の棚卸しをする必要があるほどに幅広く研究を進めてきた技術力、そして「化粧品をやりたい」という社員たちが危機を突破した。
富士フィルムがすごいのはフィルムに取って代わるその「デジタルカメラ」でもシェア1位をとったこと。また、CMでも「商品の幅が広いな~」と思っていたのだが、この小説を読んでみて納得なのである。
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