【校閲ガール ア・ラ・モード】校閲ガールのまわりも賑やか!(書評)
悦子、河野っち、河野悦子、ゆとり。
【あらすじ】
・かつて「E.L.Teen」の読モ「モーリィ」だった森尾。当時の読モ仲間のキャサリンと7年ぶりに遭遇。今も「Lassy」の読モで華やかな人生を送っているキャサリンに気後れする。そんな時、モード誌「un jour」から引き抜きオファーが!
・校閲ながら新人賞の応募原稿読みを編集者・貝塚くんから押し付けられた米岡。フロアに出入りする凹版印刷の営業・イケメン正宗くんが気になる近頃。男でも女でもないセクシャリティがゆえに選んだ生き方。
・「テツパン」こと藤岩は、東大卒のポスドク彼氏くうたんとの関係に悶々としている。自分の仕事をバカにするような男と一緒にいて楽しか?と森尾に指摘され、ブレない自負のはずが蟠る不快感。
・文芸編集者・貝塚は、新人賞を取ったものの1冊も本を出せていない作家・田巻を気にかけている。代打で新刊を出せるチャンスをモノにできるか。
・もう10年以上も本を出していない作家・葵さんの、もう余命いくばくかの知らせが。「清少納言の再来」とまで称されたその儚げな容姿とその毒に振り回された続けた茸原部長、編集者時代の6年間。
・作家・本郷大作の妻の家出。とその妻との馴れ初め話。
【評価/感想】
評価:★★★★☆
校閲ガールの続編。というか、周りの人のお話。スピンオフ短編集。
これもまたとっても面白い。
周りの皆、仕事に全力。それゆえの悩みや視点がとても面白い。
それぞれが言い合いをしつつも、なぜか良いところを見つけてしまうところも素敵なお話なのである。
そして何より、言い合い(掛け合い?)が面白くてしょうがない。
何回読んでも、ほくそ笑んでしまうのである。