【空中ブランコ】トンデモ精神科医・伊良部、直木賞を獲る(書評)
色白デブの名医?今日も伊良部の元へ「いらっしゃーい」
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【あらすじ】
(空中ブランコ)
・「坊主の雑巾がけ」飛べなくなった空中ブランコフライヤーの公平。見知らぬ団員が一気に増えた近代化したサーカス組織の中でキャッチャー役の内田に不信感を募らす。
(ハリネズミ)
・「先端恐怖症」でやくざ稼業に支障をきたし始めた誠司。いつも相手を威嚇し続けてきたハリネズミ人生。
(義父のヅラ)
・「カリギュラ効果」大学病院勤務の達郎は不謹慎なことをしたくて止まらない。妻の父でもある同病院学部長・野村のヅラを剥ぎ取りたくてたまらないのだ。
(ホットコーナー)
・「イップス」プロ野球選手で9年間不動のレギュラーの真一は、新人のイケメン鈴木の活躍が気になり投げられない。
(女流作家)
・「強迫神経症」過去に書いたことがあるネタなのではないかと不安に襲われ書けなくなった作家・愛子。キュレーターは登場させたか?パターンっぽいって何!
【評価/感想】
評価:★★★★☆
今回もトンデモ処置の精神科医・伊良部一郎。40代、色白デブ、変態、マザコン。そんな伊良部の処置は毎回「ただ患者と同じ事をやってみる事」のだ。そのトンデモ行為は、はた迷惑。患者を巻き込み、周囲を巻き込む。しかし患者の鎧は剥がれていく。
「トンデモ」な振る舞いは、すでに確立された医療行為?なのである。
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