【あの日、君は何をした】まさか、そこに繋がるなんて!(書評)
あの日、君は何をした
(著:まさきとしか)
2つの家族の思わぬ繋がり、終始ドキドキする展開・・・。
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【あらすじ】
・(第1部)2004年、主婦めぐみの平凡な暮らしは、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことにより一変。大樹はなぜ深夜に家を抜け出して自転車に乗っていたのか?めぐみは大樹をあきらめきれない。
・(第2部)2019年、朱里を殺した容疑で不倫相手の百井辰彦が行方不明になる。無関心な妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は必死で息子の辰彦を探す。
・智恵は野々子を疑いエスカレート。野々子は幼い息子の凛太とともに智恵に襲われる。すんでのところで近所の松本さんに救われるが、今度は松本さんに凛太を奪われ。。。
【評価/感想】
評価:★★★★☆
面白かった。2004年の事件が2019年の事件に、いつ繋がるんだろう、いつ繋がるんだろうと、ずーっとゾワゾワさせられ、最後は怒涛の種明かし!
野々子の夫や不倫相手の死の真相とともに明かされる大樹の死の謎。
そこには母親の狂気が隠されていました。
そして最後には大樹たちの境遇も明かされるのですが。
家族の愛と裏側の闇。
どっちも知っている刑事・三ツ矢だけが気づけた真相!という展開です。
巻末の解説にもありましたが、2部のお話に、1部のお話に関わる人物が全く出てこないがゆえに、最後の最後まで繋がりが分からない。という事が秀逸。
確かに、まさかの結末です。
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