40代サラリーマン 書評ブログのはじめ

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【ゴーストハント2 人形の檻】ホラーというよりミステリー?いや、どちらの要素も強まった。(書評)

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ゴーストハント2 人形の檻

(著:小野不由美)

 

この家は子供を喰うんだ。

 

 

 

 

 

【あらすじ】

・渋谷サイキックリサーチ(SPR)に現れた森下典子の依頼を引き受けたナルこと渋谷一也はバイトの谷山麻衣とともに森下家の古い洋館へ向かう。依頼内容は、家の中の物が勝手に移動する等のまたしてもポルターガイスト

・SPRの一行をすぐに襲ったのは、一瞬のうちに家具がひっくり返るという異常。ポルターガイストが礼美へ集中する理由は?礼美のアンティークドール?から発せられる秘密は何か?

・ナルは引っ越しを機に始まった事に着目し、過去の住人について調べていく。

 

【評価/感想】

評価:★★★☆☆

 次々と起こる怪奇現象に、ナルが、冷静に、科学的な根拠を付けて解明していく。特に今回は、終盤に明かされる謎解きミステリー要素が高い。

 

相変わらず、謎が解けかけたら次の謎が起こる展開。

そして相変わらず、ポルターがイストの現象を科学的に解釈していくナル。

 

今回も怖いかと言われれば怖くない。が、現象自体は前作よりも怖くなっている。

しかし怖くない。

 

それは相変わらずの登場人物たちの軽快なやりとりにある。ポップな言い合いにより、とてもライトな文章になされている。だから私みたいな怖がりにも読めるのだ。

 

今回の登場人物は、

義姉の香奈(典子の兄、森下仁の妻)、姪の礼美(仁の娘)、柴田さん(お手伝いのおばさん)、尾上さん(仁の秘書)、そして不定期管理人の曽根さん。

 

そしてお馴染みのメンバーは今回も集結。

巫女の綾子、ぼーさん、金髪美少年神父のジョン。

そして最後に登場は、美少女霊媒師の真砂子。

 

ナルが着目したこの家の過去の住人は、曽根さんの語りで徐々に判明していく。

十和田さん老夫婦(妻の急病で引っ越し)、大沼さん一家(歯科医の夫の死後、妻が息子のもとへ引っ越し)、野木家、村上家、谷口家、西須崎家、池田家、そして建築した立花家。

 

この家の怪奇は歴代の住人の子供たちにも襲っていたのだ。

大沼家。末娘、長男に懐く近所の子、そして長男の娘。

野木家の娘。

谷口家の3姉弟

池田家の次男、長女、三男。

そして初めての犠牲者と思われる立花家の3姉弟(立花ゆきと弟たち)。

 

さらに、曽根さんも知らない過去がそこには続いていたのだ!

家が建つ前の話、大島家。富子ちゃん母子のお話。

 

そして最後はナルの機転で解決!

全ての子供たちは浄化できたのだ。