【校閲ガール トルネード】校閲ガールの続編。仕事も恋も全力!(書評)
遂に編集部へ異動!彼氏からもお誘いが!悦子はすべて絶好調!?
【あらすじ】
・小説家・森林木一。珍しく続きを楽しみにしていた悦子。しかし、原稿の誤字脱字、特に単語の重複が異様に多い事が気になる。そして、ゴールデンウィークの予定が、彼氏の是永是之からの誘いで軽井沢に決まる。
・軽井沢でなぜか別件の森尾と、これまた別件の貝塚に遭遇し、竜ヶ峰春臣の別荘で行われるランチパーティへ行く。そこで出会った森林木一に誘われて行った森林宅の地下で見たものは?
・臨時の人事異動の発令で、悦子は結婚情報誌「Lassyノース」編集部へ。初日の1日でその戦場っぷりの洗礼に自信を無くす。さらにLassy本誌の編集長・榊原仁衣奈とノース編集長・楠城かづ子の確執にストレスを感じる。
・校閲部時代と違って土日もなく働く悦子は是永ともすれ違う。ストレスを抱えた悦子は過去のLassyの記事から、榊原編集長にある執着を見つける。
・「森尾が退職」と聞いて心が揺らぐ。本人から相談してくれていなかったことに対してイラついているのか、悦子が憧れてやまないファッション誌の編集部にいるくせにそれをあっけなく捨てたことに対してなのか。また彼氏・是永は小説家を諦めモデルとしてミラノへ行く事に。悦子の決断は?
【評価/感想】
評価:★★★★☆
校閲ガールの続編。
とうとう悦子にファッション誌の編集の辞令が!しかも憧れのLassyの冠を持つ結婚情報誌Lassyノース。
しかし見るのとやるのでは大違い。キャプションできない、「ですます」調の統一性すら気付けない、校閲部出身なのに。
忙しさと編集長同士の確執、まさに戦場であるファッション誌の編集部にはストレスしかない中で、更には両親との関係、彼氏との関係に苦悩し決断する悦子の姿は、とても読み応えのあるお仕事小説なのである。