【TAS 特別師弟捜査員】畳みかけるラストは「どんでん返しの帝王」の真骨頂!(書評)
TAS 特別師弟捜査員
(著:中山七里)
高校演劇部を舞台にした極上の学園ミステリーを堪能せよ。
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【あらすじ】
・学校一の美少女で演劇部の主将、雨宮楓が転落死。保身に走る校長。反発する生徒。騒ぎ立てるマスコミ。そこへ担当刑事として従兄の公彦が現れる。
・慎也は演劇部に入部、公彦は教育実習教員としてそれぞれ潜入調査開始。しかし慎也は演劇に魅入られ脚本家の才能を発揮し部活動に熱中。そんな中、楓信者の1年生、大輝が体育館のステージから転落死。
・文化祭の演劇公演は大成功。と同時に慎也は真相に辿り着く。大輝の死と、楓の死の真相に。
【評価/感想】
評価:★★★★☆
最後の最後の真相への展開はさすが帝王、中山七里氏。面白かった。
演劇部員内の人間関係、そして夏休み返上の部活動は青春そのもの。
レギュラー選手と控え選手、みたいに、演者側の部員と裏方部員のそれぞれに光と影、苦悩や嫉妬が入り乱れている。
控え選手のその酸っぱい感覚と、
同時にあの瞬間しかない甘い感覚。
青春です。
慎也たちが講演した演目は「奇跡の人」
ヘレン・ケラーのお話。どんな話か全く知らなかったので勉強になりました。
ちなみに、従兄の葛城公彦って、高遠寺円の彼氏でしたね。
「静おばあちゃん」と「テミスの剣」でしょうか?公彦つながりは。また読み返さんといかんです!
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